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著書
 
sekainiuru

 

『万博の歴史 ―大阪万博はなぜ最強たり得たのか』
平野暁臣著
四六版256頁 ¥1500+税
小学館
2016.11

19世紀半ばにロンドンで生まれ、近代化を競う欧米列強が推進した「万国博覧会」は、世界最大の国際イベント・最強のコミュニケーションメディアとして国際社会に君臨してきました。万博は日本がもっとも注力してきたイベントでもあり、1970年の大阪万博は戦後日本の一大エポックとしていまも日本人の記憶に深く刻まれています。
 しかし社会環境の変化と制度疲労が重なる状況下にあって、これまでなんとか持ちこたえてきた万博も、いまはかつての輝きを失い、歴史的な岐路に立っています。このまま老衰を迎えてしまうのか、あるいは再生を果たすのか。その命運はまもなく決するでしょう。
 万博という史上初の国際イベントがなぜ、どのようにして生まれ、どんな役割を担ったのか。その後どのように発展し、どのような問題に直面し、どのように乗り越えてきたのか。そしていま、いかなる事態に直面しているのか。こうした問題について通史的に読み解きながら、現状の問題と課題をさぐり、今後の展望と可能性を考えます。それはそのまま「大阪万博がなぜあれほどの強度を持ち得たのか」に対する回答にもなっています。

sekainiuru

 

『世界に売る ということ』
平野暁臣著
四六版 176頁 ¥1500+税
プレジデント社
2014.7

一回限り、前例がないプロジェクトにマニュアルはありません。
経験のない事態に遭遇したとき、頼りになるのはチェックリストではなく、
戦場で「どう戦うか」という戦い方の方法論です。
本書は、ぼくなりのプロデュースの作法、プロデュースの流儀を紹介したものです。
これまでの本とは少し趣を変え、ぼくとはまったく違う分野で仕事をしている
若いビジネスマンの人たちにも読んでもらえる本をめざしました。
現場でつかみとったぼく個人の経験則ですから、普遍的でも学術的でもありませんが、
これがぼくの『戦い方の原則』です。
「新しい価値」に挑む若い挑戦者たちに本書がわずかでもヒントになってくれたら、
これにまさる歓びはありません。

100nokokoroe

 

『プロデュース100の心得。』
平野暁臣著
A5版変形  216頁 ¥1200+税
イースト・プレス
2014.4

この本は、ぼくがこれまでのプロデューサー人生をかけて習得し、日ごろ実践していることを100のテーマですくいあげ、コンパクトにまとめたプロデュースの「心得」百選です。
・「何を身につけて、どんな態度で臨めばよいのか?」
・「新しい価値を生みだすときに、必要な方法とは何なのか?」
アイデアや技術を磨くための発想法からチームを率いる運営原理まで、モノづくり・コトづくりを成功に導く100の極意をシンプルなステートメントに凝縮しました。
それぞれの感性で解釈と発想のイメージを膨らませてもらうため、言葉アーティストの星素子さんによる視覚詩を、1つひとつ対になるよう配しています。
クリエイティブなものづくりをめざす人、クリエイティブに生きたい人、これからの世の中に新しい価値を発信していきたい人たちの“羅針盤”のような存在となって欲しい。そう願いながらつくった本です。

sainou

 

『大阪万博―20世紀が夢見た21世紀』
平野暁臣編著
A4版 352頁 ¥4900+税
小学館
2014. 3.1発売

いつか大阪万博の本をつくりたい。そう考えていました。
このほど多くの方々の協力を得て、貴重な記録写真と歴史的な史料を満載した、まさに大阪万博本の決定版といえる本を形にすることができました。
迫力あるグラビアページから珍しいディテールまで、未発表写真を含む膨大な写真を掲載。全パビリオンをヴィジュアルで紹介するとともに、関係者資料を含むさまざまな史料をもとに大阪万博を読み解いていきます。
あわせて1851年の第一回ロンドン万博から21世紀にいたる万博史を俯瞰しながら、大阪万博のポジションとその歴史的意味を考えます。さらに開幕前夜を描いた唯一のノンフィクション『千里への道』(前田昭夫著)のダイジェストを載録。大阪万博の裏面史を辿ります。
183日間の諸データ、パビリオンのスペック、催事プログラム、報道記録など各種の資料データも充実しています。

sainou

 

『「才能」だけではつくれない。つくる人、動かす人になる、5つのメソッド』
平野暁臣著
B5版 200頁 ¥1890
美術出版社
2012. 7.27発売

どうすればクリエイティブな人≠ノなれるのか。多くの人は独創的なアイデアを思いつく「才能」の問題だと考えますが、それは誤解です。クリエイティブマネジメントの本質は、創造性を発揮する仕組みを構築運営することであって、特殊な天才を維持管理することではありません。

本書のテーマは、クリエイティブなプロジェクトを率いるための方法論、いわば「指揮者の作法」です。プロジェクトのありようを定め、行方を左右する5つの決定的な場面を、ぼくの仕事をケーススタディにしながらひも解いていきます。

「着眼」スジを定める/「布陣」仕組みをつくる/「対話」思いを伝える/「展開」戦術を形にする/「決断」針路を決める

指揮者には指揮者としての構えが要るし、技術が必要です。それはもはや「特別な人」の「特別なスキル」ではありません。

sigotoron

 

『TARO100祭―岡本太郎生誕百年の記録』
平野暁臣編著
B5版 120頁 ¥1,800+税
二玄社
2012. 2

2011年、岡本太郎は生誕100年を迎えました。
次の百年へと橋を架けるこの節目の年を大切にしたい。
岡本太郎の精神を次の世代に伝えたい。
そう願う多くの方々とともに、「岡本太郎生誕100年記念事業」を展開しました。

目指したのは岡本太郎の顕彰ではありません。
いま必要なことは岡本太郎を拝むことでも真似ることでもない。
そう考えたからです。

岡本太郎は私たちに“岡本太郎”を遺してくれました。
その遺伝子を受け継いで、ひとりひとりがTAROになればいい。
それがコンセプトでした。

岡本太郎の宇宙 『共振のデザイン 〜感性価値デザイン展のすべて〜』
 
A4変形版 112頁 ¥1890
日本貿易振興機構
2011.8

機能や価格ではなく、感性のレベルで価値を持つモノづくりとはなにか。「感性価値デザイン展」は日本の新しいデザイン潮流を考える試みでした。テーマは「Resonance(共振)〜経験と物語のデザイン〜」。スペックではなく“物語”で勝負するクリエイティブなモノづくりを紹介しました。
舞台となったのは、2010年10月の金沢と12月の香港。両者の関係は、テーマと展示製品は同じだが演出と展開は違う、というもの。

本書はこの二つのプロジェクトの成り立ちを丁寧にフォローしたドキュメンタリーです。デザイン関係者はもちろん、モノづくりに関わっていらっしゃる方や空間でのプレゼンテーションに興味がある方にもぜひご覧いただきたいと思っています
 
プロデュース入門 『プロデュース入門 〜オリジナリティが壁を破る〜』
平野暁臣
四六判 272頁 ¥1,890
イースト・プレス
2009.12

新しい価値を提案できなければ生き残れない時代になりました。これからの時代、ものごとの価値を決めるのはクリエイティブであるかどうかで、それは業態を問いません。
いかにしてクリエイティブを生み出すか。その鍵を握るものが「プロデュース力」です。
プロデュースとは決して「特別な仕事をする人」の「特殊な技術」ではないのです。
プロデュースとはなにか? プロデューサーとはなにか?

本書はその全体像を実感をもって掴み取ってもらおうとするものです。抽象的な概念論ではなく、ぼくの実際の仕事をケーススタディにしながら、ぼくなりの「プロデュースの作法」を構造レベルでひも解いていきます。
空間メディア入門 『空間メディア入門 〜僕たちは空間を使って何ができるのか〜』
平野暁臣
四六判 200頁 ¥1,890
イースト・プレス
2009.12

デジタル技術とインターネットが情報世界の生態系を大きく変えようとしています。荒波に晒されているマスメディアはもとより、空間メディアも、もはやこれまでのような牧歌的な状況を謳歌することは許されません。
忘れてならないのは、情報技術や情報環境が変貌しただけでなく、ぼくたちの情報に対する感性=情報観が変わりつつあること。それを踏まえた戦略を準備することが必要です。
空間メディアの役割とはなにか? 武器として与えられているものはなにか? その性能を引き出す極意とはなにか?
本書では、これからの時代に求められる空間コミュニケーションの基本原理をわかりやすく解説しています。

イベント実務 『「イベント実務」がよくわかる本』
平野暁臣編・著
四六版90頁 ¥2,800
イーストプレス
2007.8
イベント実務の全体像を一目で見渡すことができ、実際にイベントを計画するときに手元に置いてチェックリストとして使える本をつくりたい。イベントのプロではない人たちが手探りで準備を進めるときの懐中電灯の役割を果たす本をつくろう。そう考えて、5年前に『EVENT PLANNING HANDBOOK』を出版しました。おかげさまで好評をいただいたのですが、あいにく手に入りにくい状況が続いていました。そこでこの度、新装版として再生されることになったものです。本書が「コトづくり」に取り組む多くの人たちのそばに置かれ、少しでもお役に立つことを願っています。
「日本デザインの遺伝子」展の記録 『「日本デザインの遺伝子」展の記録』
B5変形版(190*220mm)96頁 ¥1,700
2006.8
2006年の2月から3月にかけて、バンコクで日本のプロダクトデザインを紹介するイベント「Japan Design 2006, Bangkok」が開催されました。求められていたのは日本の『モノづくりの文化』のバックグラウンドを示すこと。
「日本デザインの遺伝子」をテーマに、日本のモノづくりの特性を構造レベルでひも解き、その根底に流れる作法や美意識を伝えようとの試みは、タイの人々に大きなインパクトを遺すことができたようです。
本書はこのプロジェクトのコンセプトと成果を丁寧に追いかけたドキュメンタリーです。
デザイン関係の方々はもとより、イベントをプロデュースする立場の人にも是非ご覧いただきたいと思っています。
明日の神話〜岡本太郎の魂〜 『明日の神話〜岡本太郎の魂〜』
『明日の神話』再生プロジェクト編著
A4版106頁 ¥1,700
青春出版社
2006.8
40年の時を超えて蘇った『明日の神話』。岡本太郎が1969年にメキシコで完成させた後、長らく行方がわからなくなっていた “幻の巨大壁画”が2003年に発見されたことを受けて、その再生を目指した「『明日の神話』再生プロジェクト」を進めてきました。
このほどようやく修復が完了、7月から8月末まで汐留で一般公開しています。本書はこの幻の壁画の制作から発見・修復に至る前代未聞のドラマを追ったドキュメタリーです。
岡本太郎の魂のメッセージを受け取ってください。
コトづくりの眼 ―イベントを読み解く48の着想― 『コトづくりの眼 ―イベントを読み解く48の着想―』
平野暁臣
B6版205頁 ¥1,200
日本実務出版
2005.7
2001年から2005年まで、月刊『Event & Convention』誌上で「イベントを生む発想」という名のコラムを連載してきました(本サイトにも転載しています)。本書は4年の間に掲載された48篇のエッセイをすべて収録したものです。
そのとき頭の中にあったことをそのまま綴っただけなので、全体がひとつの論理で貫かれているわけでも話が体系的に展開していくわけでもありません。しかし、そうであるからこそ、ぼくというひとりのプロデューサーが発想していたことが生のまま冷凍保存されることになりました。
職能のこと、業界のこと、演出のこと、表現技術のこと………。読み返してみると、イベントにまつわるさまざまな問題が俎上に上っています。
イベントのクリエイターが日ごろ何を考え、どんなことに悩んでいるのかを知っていただけるのではないかと思います。
イベントの底力(The latent energy of event)〜 ハングル版〜

『イベントの底力(The latent energy of event)〜 ハングル版〜』

平野暁臣・真木勝次(チェ・ギサン,パク・ジグァン,イ・ヒョンス,イ・ヘンウン訳)
A5版262頁 w18,000
Communication Books
2004.07
2002年に出版された『イベントの底力』のハングル版が韓国で出版されました。イベント界での生まれも育ちも違うぼくと真木勝次氏とのガチンコ対談は、韓国の方々にも面白く読んでいただいているようです。いつの間にか、ハングル版の著書が3冊目になりました。
EVENT MAGIC〜ハングル版〜

『EVENT MAGIC〜ハングル版〜』

平野暁臣(鄭茂亨・金居修省訳)
A5変形版213頁 w14,000
Hanul出版 
2003.12
『EVENT PLANNING HANDBOOK』に引き続き、韓国で出版されました。ベースになっているのは『「仕掛ける」技術』ですが、広く一般の方々を対象にしている同書とは若干性格を変え、専門的な話も織り込んでイベント関連業界の方々にも読んでいただける内容になっています。前作と同じく、鄭茂亨・金居修省の両教授が翻訳してくれました。
仕事がうまくいく人の「仕掛ける」技術

『仕事がうまくいく人の「仕掛ける」技術』

平野暁臣
四六版205頁 ¥1,300
青春出版社 
2003.4
誰かに何かを伝えたい、誰かと何かを成し遂げたい、誰かを何かに巻き込みたい……。そう考えたとき、人は『コト』を企てます。相手と自分との新しい関係をつくりたければ、直接相手に“仕掛ける”のが最も確実で効果的だからです。
 これがイベントです。あらかじめ計画され意図をもって執行される企て、あるいは仕組まれた出来事。大は政府や一流企業から小は個人のレベルに至るまで、誰もがイベントを仕掛けているし、反対に仕掛けられてもいます。
本書は、イベントのプロがなにを考え、なにを仕掛けているのか、を紹介しながら、イベントというツールがどんな力を持ち、「コトを仕掛ける」ことでなにが出来るのかを考えたものです。
これからの社会は誰もがイベントを使いこなすことが求められます。“イベント的”な発想と方法が不可欠な時代なのです。「仕掛けられる側」から「仕掛ける側」へ。そのきっかけになってほしいと願って書きました。
EVENT PLANNING HANDBOOK〜ハングル版〜

『EVENT PLANNING HANDBOOK〜ハングル版〜』

平野暁臣(鄭茂亨・金居修省訳)
B5版420頁 w18,000
Hanul出版 
2002.12
本書が日本で刊行されてまもなく、韓国でも出版したいとのオファーをいただきました。韓国イベント界の重鎮・鄭茂亨教授、韓国でイベント教育を先導する金居修省教授のお二方が監訳を引き受けてくださり、半年後にハングル版が完成しました。また、出版にあわせて韓国芸術文化振興院からお招きをいただき、ソウルのプレスセンターで集中講義を行いました。
EVENT PLANNING HANDBOOK -イベント計画実務の実際-

『EVENT PLANNING HANDBOOK -イベント計画実務の実際-』 

平野暁臣
A5版416頁 ¥4,800
日本実務出版 
2002.6
イベントは、ルーティン業務とは違って原則として1回限りの営みです。イベントに単純な繰り返しはありませんし、前例をトレースするだけでは魅力あるイベントにはなりません。
だからこそ、事前の綿密な検討と検証が不可欠であり、合理的なプランニングができるかどうかが成否を分ける重要なポイントなのですが、不思議なことに、イベントの計画業務を体系的に整理・解説した本はこれまでありませんでした。
そこで、実際にイベントをプランニングする際の「チェックリスト」としての役割を果たす「計画実務の参考書」として書いたものが本書です。イベントのメインプログラムそのものではなく、むしろその周囲にあってイベントそのものの成立を支える実務課題を36の分野別に網羅・解説しています。巻頭には「計画の機能と役割」と題する論文も併せて所収しました。
イベントの底力 -企業を変える、地域を変える-

『イベントの底力 -企業を変える、地域を変える-』 

平野暁臣・真木勝次
四六版211頁 ¥1,500
日経BP社
2002.5
近年、質・量ともに右肩上がりで成長してきたイベントも、情報環境が劇的に変貌する時代にあって、そのあり方を問い直すことを余儀なくされています。実際、イベントの費用対効果を冷静に見極めるべき、との声をよく聞くようになりました。それは単に厳しい経済情勢の影響ばかりではなく、イベントの情報機能が相対的に低下しつつあるかに見えるからです。
しかし、いうまでもなく、イベントにはイベントにしかない力があります。マスメディアにも電子メディアにもない特別のパワー。本書は、そうしたイベントの「底力」について、「イベントのプロ」二人が語り合った対論集です。
相手は(株)テー・オー・ダブリュー副社長の真木勝次氏。「イベント・メディア論」から「プロデューサーの仕事」まで、さまざまな角度から「つくり手」の視点でイベントに切り込んでいます。そのなかに、プロとしての発想と経験を詰め込んだつもりです。
体感美術館-川崎市岡本太郎美術館の展示空間-

『体感美術館-川崎市岡本太郎美術館の展示空間-』 

平野暁臣
A3版変形110頁 ¥2,800
リコシェ
2001.6
1999年、川崎に生まれた岡本太郎美術館の展示空間の記録です。発想の原点からデザイン・演出に至るまで、“今までの美術館とはまったく違う”この展示空間の考え方と成り立ちを丁寧に追いかけています。
コンセプトは『知的探検の森・対話と体感の杜』。来館者一人ひとりが知的な刺激を受けながら、太郎さんと対話ができるような空間づくりを目指しました。白い壁もなければ四角くもありません。順路さえ取り払ってあります。
頭で「理解」するだけでなく、肌で「感じる」美術館をつくりたい。イベントで培ってきた経験をフルに活かして設計しようと思いました。そしてそれは、旧来型ミュージアムへの「異議申し立て」でもありました。
イベント用語事典

『イベント用語事典』 

イベント用語事典編纂委員会(分担執筆) 
A5版270頁 ¥3,000
(社)日本イベント産業振興協会
1999.7
イベントをつくるためには、多岐にわたる業務を処理しなければなりません。所要業務の幅の広さはイベントに特徴的なもので、イベントを学ぶ者にとっての “ハードル”のひとつになっています。イベント制作の現場では多くの専門用語が使われていますが、それを正しく理解することが極めて重要です。
しかし、これまでイベントに関わる用語を解説した書籍はありませんでした。本書は、イベント制作の現場で使われている基本用語を簡潔に解説したもので、企画から運営に至る1100余りの用語が取り上げられています。
本書は同時に、イベントに携わる者が用語の意味や定義についての基本認識を共有するうえで大きな役割を果たすものです。
 
岡本藝術 『岡本太郎の東北』
岡本太郎(写真)/プロデユース・構成 平野暁臣
A4変形判 112頁 ¥2500+税
小学館
2017.6
縄文との出会いから5年。日本文化の本質をさがす旅に出た岡本太郎は、東北で“原始日本”と遭遇します。貧しく閉ざされた冬の東北。そこには見えない力と対話する“呪術の心”が息づいていました。
東北で原日本の片影に触れた太郎は、日本人の血の中にいまも縄文の心が宿っていることを確信したはずです。それこそがその後の針路を定めた決定的な出来事であり、のちの太陽の塔につながる大きな契機だったにちがいありません。
『岡本太郎の沖縄』(小学館2016)につづく第2弾として“岡本太郎の眼”を追体験する本書は、岡本世界の貴重なドキュメントであると同時に、いまはなき日本を生々しく伝える得がたい史料です。
 
 
岡本藝術 『自分の中に孤独を抱け』
岡本太郎 /プロデュース・構成 平野暁臣
文庫判 224頁 ¥720+税
青春出版社
2017.4
 太郎は生涯をとおして数多くの著作をのこしました。
多くは復刊されていますが、いまでは読めなくなったものも少なくありません。
このまま闇に葬るわけにはいかない。もう一度みなさんに送り届けなければ……。
『自分の中に毒を持て』『自分の運命に楯を突け』につづく第三弾として、
若いひとたちに岡本太郎という生き方≠ぶつけたい。
そう考えて、古い書籍や雑誌をめくり、講演やラジオのテープにかじりつきました。
再録した文章の過半は、半世紀以上前に書かれたものですが、驚くことに、ちっとも古くない。それどころか、いまの時代にこそ必要な提言であり、指針です。
 
岡本藝術 『孤独がきみを強くする』
岡本太郎 /プロデュース・構成 平野暁臣
四六判 208頁 ¥1000+税
興陽館
2016.11
 熾烈な批判や誤解を浴びながら、最期まで岡本太郎≠やりとおした太郎は、さぞ孤独だったろうと思います。でも太郎は孤独から逃げませんでした。それどころか自ら進んで孤独をつかみにいったようにさえ見えます。
孤独こそ人間が強烈に生きるバネだ。そう確信していたからです。
岡本太郎の「孤独」とは、まわりの目に動ぜず、自分自身にも妥協せず、誇らかに己れをつらぬきとおすこと。自閉でもなければ自嘲でもなく、外に自分を突き出す社会的なアクションです。逆にいえば、「絶対感」を信じて自分を押し出したときにはじめて、ひとは孤独と出会うことができる。太郎にとって孤独と絶対感は一体であり、ほとんど同義でした。
孤独と絶対感。それこそが岡本太郎という生き方の核心であり、この本のテーマです。
岡本藝術 『岡本太郎の沖縄』
岡本太郎 撮影/平野暁臣 編
A4版変形176頁 ¥2800+税
小学館
2016.4
 1959年、「日本とはなにか」をさがしつづけていた岡本太郎は、ほんの骨休めのつもりで出かけた沖縄で衝撃の出会いを果たします。清冽に生きる沖縄の人々にほんとうの日本≠見た太郎は、夢中でシャッターを切りました。太郎が切り取った沖縄は、素っ裸で生きる人々の優しさと美しさに満ちています。それは失われてしまった日本≠生き生きと描写した第一級の史料であるとともに、「岡本太郎の眼」をそのままアーカイヴしたものです。沖縄と太郎の奇跡の出会いをぜひ追体験してみてください。
岡本藝術 『岡本太郎にであう旅−岡本太郎のパブリックアート』
大杉浩司著/平野暁臣プロデュース
A5版 96頁 ¥1500+税
小学館
2015.9
「芸術は民衆のもの」と考えていた岡本太郎にとって、パブリックアートは最良のメディアであり、岡本芸術を知るうえでなくてはならない決定的な存在です。
本書には、青森から九州まで、現存するものからすでに失われてしまったものまで、太郎の公共芸術の重要作およそ50点が網羅されています。
太郎がのこしたパブリックアートの全体像を俯瞰してみるもよし、気になる作品を深掘りする際の手引とするもよし、じっさいに作品を訪れる際のガイドブック代わりにするもよし…。
岡本芸術の真髄をどうぞ楽しんでください。
岡本藝術 『岡本藝術 −岡本太郎の仕事1911〜1996→』
平野暁臣編著
A4版 208頁 ¥2900+税
小学館
2015.3
オカモトワールドへの入口に立つ若者たちに
岡本藝術を一望して欲しい。
そんな思いでこの本をつくりました。
パリ時代から最晩年まで、作品絵画・彫刻から各種デザインや舞台美術に至る岡本作品およそ400点を収録してあります。
紙幅の許す限りたくさんの作品を収め、太郎の仕事を俯瞰的に一覧することを目指しました。
岡本太郎は面白い。
60年間に及ぶ仕事を見渡すと、改めてそう思います。
愛する言葉 『みんなの太陽の塔』
タナカカツキ著/平野暁臣プロデュース
A5変形版 32頁 ¥1000+税
小学館
2014.10
千里の丘にそびえ立つ、高さ70mの太陽の塔。
その太陽の塔がわれわれと一緒に日常生活を送っていたら?
そんなタナカカツキの空想が絵本になりました。
ここに描かれる太陽の塔はけっしてスーパーマンではありません。
むしろ失敗ばかりの冴えない存在です。
かっこ悪くてもいいじゃないか。その方が輝けるだろ?
そんな岡本太郎の言葉が聞こえてくるかもしれません。
「みんなが太陽の塔」なのです。
sainou

 

『自分の運命に楯を突け』
岡本太郎著/平野暁臣構成・監修
単行本240頁 ¥1200+税
青春出版社
2014. 9.30発売

若者たちのバイブル『自分の中に毒を持て』の続編をつくりました。岡本太郎が残した生々しい言葉を、いまを生きる若い世代に届けたい。そう考えたからです。『毒を持て』は1979年から1981年にかけて『週刊プレイボーイ』に連載された人生相談の一部をベースに加筆構成されたものですが、本書は、その中に収まりきらなかったものから、いまこそ読みたい言葉を抜粋し、あらたに構成したものです。

sainou

 

『これから』 岡本太郎の書
平野暁臣構成・監修
変形版 95頁 ¥1000
小学館
2012. 11.22発売

2010年に刊行された『ドキドキしちゃう』の後半編です。自由、渾沌、眼、道、風、炎、母、夢…。
前著同様、全編が字とも絵ともつかない独創的な岡本太郎の書の世界です。巻末には太郎のエッセイ「遊ぶ字」も所収。多くの初出のテキストとともに、TARO Worldをお楽しみください。

sigotoron 『岡本太郎の仕事論』
平野暁臣著
新書版 224頁 ¥850+税
日本経済新聞出版社
2011.11

群れない、媚びない、ブレない。
遠慮、駆け引き、いっさいなし。
純度100%の有言実行。

岡本太郎の希有な人生を支えていた人生哲学とはなにか。
なにを決意し、なにを引き受けたのか。
どのように己れを突き出し、どのようにその始末をつけたのか。

「生き方のスジ」を貫き、それに殉じた岡本太郎の生き方・仕事の美学を、彼の残した言葉を手がかりにひも解いていきます。

岡本太郎はけっしてひとごと≠ナはありません。これからの時代を生きていく、ぼくたち自身の問題です。

TRANCE-MISSION 『岡本太郎vs柿沼康二 TRANCE-MISSION』
岡本太郎・柿沼康二書・平野暁臣編
A5版 128頁 ¥1890
二玄社
2011.9

書の世界には臨書という営みがあります。手本とすべき名筆を繰り返し書き写し、身体に刻む。現代日本を代表する書家・柿沼康二は数年前から岡本太郎の臨書を続けてきました。2010年11月にはじまった岡本太郎記念館の企画展「化け文字〜書家・柿沼康二の挑戦状〜」は、この体験がベースになった柿沼さんの新作を太郎の書にぶつける、という企画でした。

では次のステージはなにか。その答えを探す中で本書では生まれました。岡本太郎の言霊を柿沼康二に打ち込んで、書という形での出産を待つ。太郎の言葉を柿沼さんが揮毫する、というシンプルなアイデアは、予想をはるかに超えるエキサイティングな成果を産み落としてくれました。

この本は、岡本太郎の言葉集でもなければ、柿沼康二の作品集でもありません。すでに世を去った芸術家と次代を担うアーティストの、まさに時空を超えた共作です。
岡本太郎の宇宙 『岡本太郎の宇宙』(全5巻)
岡本太郎著/山下裕二・椹木野衣・平野暁臣編
文庫版 約600頁  ¥1600+税
ちくま学芸文庫
2011.2 〜

岡本太郎が息を引き取った15年前、数々の名著はほぼすべてが絶版で、書店で普通に手に入る本はわずかに1〜2冊しかなかったといいます。それがいまでは関連書籍を含めて百冊を超え、著作を通して太郎の世界にアクセスできるようになりました。流通する情報量が一気に増えたことは喜ばしいことですが、その一方で全体像を俯瞰することが難しくなっています。
このシリーズは、文字通り「岡本太郎の宇宙」を航海するときの海図になることを願ってつくったものです。編集の中核を担ったのは太郎研究のツートップ、山下裕二と椹木野衣。100年記念出版にふさわしい内容になりました。鈴木成一の手によるカバーデザインも秀逸です。ぜひ手に取ってみてください。

ドキドキしちゃう 『ドキドキしちゃう-岡本太郎の“書”』
平野暁臣構成・監修
変形版96頁 ¥1,000
小学館
20010.2

岡本太郎の表現世界のひとつに「書」があります。それは字とも絵ともつかない独創的なもので、まさしく岡本芸術の真骨頂。日ごろ規則正しく整列させられている活字たちが、生き生きと飛び跳ねている姿は、見ているだけで楽しくなってきます。

「無心に楽しんで字を書いていると自然に絵になってしまう」と語る太郎が書と向き合うときのスタンスは「遊ぶ」。だから「遊ぶ字」。1981年に出版された『遊ぶ字』で発表された作品に、太郎が遺した文章を添えて本書を構成しました。
岡本太郎 『岡本太郎 ―「太陽の塔」と最後の闘い―』
平野暁臣
新書版248頁 ¥760+税
PHP研究所
2009.8
大阪万博のテーマプロデューサーに就任した岡本太郎の職責はテーマ展示を立案することでした。
しかし彼は、巨大な芸術作品をつくって欲しいなどとは一言も頼まれていないのに、テーマ館の一部として力ずくで太陽の塔を突き立てます。 それは120年間変わることのなかった万国博の世界観にNO!を突きつけるとともに、本来、自身が説明すべき立場にあった大阪万博のテーマ「人類の進歩と調和」さえ根底から覆すものでした。太陽の塔はいまも万博史に残る唯一の異物です。
なぜ太郎さんはあんなものをつくったのだろう? なにが彼をそこまで駆り立てたのだろう? そもそも太陽の塔とはなんなのか? ……。
それが本書のテーマです。 太陽の塔誕生の裏側をさまざまな角度から検証しながら、その背後に隠された岡本太郎の 最大にして最後の挑戦を読み解いていきます。
自分を賭けなきゃ。 『自分を賭けなきゃ。』
岡本敏子著/平野暁臣構成・監修
新書変形版 151頁 ¥1,470
イースト・プレス
2009.6
岡本敏子を語る本をつくりたい。「太郎を支え続けた女性」とは違う視点からも敏子を見て欲しい。そうした願いからこの本をつくりました。 敏子を語ると言っても、誰かが書いた敏子論ではありません。敏子が太郎の芸術について語った言葉を集成し再構成したのです。敏子が太郎の芸術=生き方をどう見ていたのかを知ることが、鏡のように敏子の生き方を映してくれるだろうと考えたからです。 読み返してみると、敏子が「もうひとりの太郎」であったことがよくわかります。敏子の見方が少し変わるかもしれません。
岡本太郎と太陽の塔 『岡本太郎と太陽の塔』
平野暁臣編・著
A4版176頁 ¥2,940
小学館
2008.6
なにを表しているのかわからない、なんのために立っているのかさえわからないのに、日本人の心の中にしっかりと刻まれている。世代を超えた原風景になっている。いわば「無駄の塊」なのに、万博が終わった後にこれだけが残った。『太陽の塔』は不思議な存在です。 この本は『太陽の塔』を総合的・体系的に紐解いたはじめての本です。数多くの貴重な写真、太郎本人の多彩な言説をはじめ、資料調査の過程で発見された最初期の未発表スケッチや設計図を掲載、併せて磯崎新、中沢新一、重松清、山下裕二、椹木野衣の各氏による刺激的なテキストも収録しました。一冊まるごと『太陽の塔』です。
愛する言葉 『愛する言葉』
岡本太郎・岡本敏子著/平野暁臣構成監修
新書版184頁 ¥1,050
イーストプレス
2006.6
岡本太郎の強烈な言葉を綴った『強く生きる言葉』『壁を破る言葉』に続く第三段として、愛の言葉を集めた本をつくりました。今回は、太郎に加え、昨年4月に急逝した岡本敏子の言葉も入っています。再び一緒になった太郎と敏子が語り合っているような本をつくりたかったからです。ほとばしり出る強くピュアなメッセージの数々は唯一無二のもの。感動させられます。
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